
昇華転写印刷は印刷方法のひとつで、デザインを専用インクで転写紙にプリントし、その転写紙の印刷面をケース素材に圧着します。これにより気化したインクがケース素材に入り込み、デザインを印刷することができます。ケース本体の素材自体に印刷されるので、濡れたり擦れたりしても劣化することがありません。
昇華転写印刷の特徴
対応機種 | iPhone7、iPhone7 Plus、iPhone6、iPhone6 Plus、iPhone5/5S、その他の定番商品 |
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印刷可能なケース素材 | ポリカーボネイト(PCケース) |
仕上げ | 印刷が剥がれないようにするため、マット加工を施します。表面をコーティングすることで、耐久性が増し、高級感のあるマット仕様の仕上がりにすることができます。 |
最小ロット | 10個〜 |
納期 | 試作製作をする場合:15営業日〜 試作製作しない場合:10営業日〜 |
メリット
- ケースの側面まで印刷できる。
- 写真やグラデーションなどの表現が可能。
デメリット
- ブラックのケースには印刷できない。
- 印刷の性質上、幾何学模様等の直線的なデザインには不向きであり、特に側面部分はデザインが伸びることがある。
昇華転写印刷のスマホケース製作事例

機種:iPhone5/5s/SE
素材:ポリカーボネート
ケース色:ホワイト
昇華転写印刷の作業工程
転写紙にデザインをプリント
まずはお客様に入稿していただいたデザインを、専用の3D転写フィルムにプリントします。

ケースをはめる治具
ケースをはめる治具です。転写中に真空状態にするのでケース変形を防ぐ大切な工程です。

トレーに治具、ケースの順でセット
トレーに治具、ケースの順でセットします。

乾燥させたフィルムをセット
乾燥させたインクジェットの印刷フィルムをセットして、動かないように固定します。

転写機へ入れて吸引。
転写機へ入れ、温度135度、時間18分以上、熱します。熱しながらトレーのバキューム穴からフィルムを吸引することでケースの側面までデザインが圧着されます。

転写フィルムを剥がす
転写フィルムを剥がします。
ケース側面まできれいに転写されました。

完成
完成です。ケース本体の素材自体に印刷されるので、濡れたり擦れたりしても劣化することがありません。
